m-1



大今里の集合住宅
大阪の下町に位置し、周りに古い住宅や商店が密集している一角での集台住宅である。現状の環境と共存しつつ、いかに分譲事業としての有効利用を図るかという事が最大のテーマであった。計画地は駅に近い都市機能が充実した生活圏である事から将来的にも発展性の高い場所であると考えられる。計画のテーマは、都市における住まいにとって失われつつある住宅の基本性能の確保であった。それは暮らしを照らす光とやわらかな影がつくるリズム、そよ風が通り抜ける瞬間の爽やかさ。そしてプライバシーが守られる心地よさ等のベーシックな部分にこだわり、3ゾーンの開放感に満ちたプランとした。結果として緑地面積、隣家からの離隔距離の確保となり地域環境との共存が図られることとなった。外観は街の活性化と将来性を見据え、素材はコンクリート打放しと白黒タイルというモノトーンで、一部朱色モザイクタイルを貼り
変化を持たせたデザイン性の高い集合住宅である。

指定地域:第1種住居専用地域・準防火地域
敷地面積:1,191.75m2
建築面積:599.21m2
延床面積:4,410.28m2
構造/規模:RC(ラーメン)造/9階建
52戸



m-2



m-3
京都御池通の集合住宅
京都御池通を24m入った商業地域にあり東西線御池駅より徒歩3分のところに位置し、都市機能に恵まれた京都都心生活を求める人を対象に計画された集合住宅である。周辺は美観地域に指定された都心にあり、京情緒を色濃く残すところである。建物高さについては京都の特殊性を考慮し、11階31mで計画した。31mに留めた事で近隣住民の方々の理解も得られたと思われる。景観に対する行政指導を踏まえ、いわゆる京都らしいデザインとしての水平ラインを強調した外観となっている。素材は低層部の御影石と、2階から上は茶系の石器質無釉タイルで、周辺の町並と調和する質感のものを選んだ。プランは1フロア4〜5戸、多面採光と通風重視の角住戸とし静粛性と独立性を図った。住戸玄関は共用廊下からやや奥まって設けるアルコーブ付としたことで、1階の敷地内避難通路が、京都の町家に多く見られる露地の再現になったように思える。

指定地域:商業地域・準防火地域
敷地面積:624.14m2
建築面積:397.85m2
延床面積:4,107.26m2
構造/規模:SRC(ラーメン)造/11階建・塔屋1階建
46戸





m-4
綱島の集合住宅
 東横線の綱島という沿線ではまだ田園風景の残る由緒ある住宅地で、主に東京に勤務する人を対象に計画された集合住宅である。敷地西側は第1種住居専用地域の指定を受け、土地の有効利用上の制限になっている。配置計画において西側に提供公園を設け、プレイロット、緑地帯・駐車場、地下へのスロ−プ等の敷地利用によって集合住宅としての開放性を確保しつつ、周辺環境との共存を図ることが可能となった。北側斜線制限を受ける事から発生した雁行プランと、ひな壇状になった建物の外観は、その必然性とともに環境と調和することとなっている。集合住宅の共用部分へのこだわりは、単調になりがちな南北に長い共用廊下を空中廊下とすることで、住戸のプライバシー確保と戸建感覚の玄関ポーチをつくることができた。エントランス棟の大きなガラス屋根からもれる光は、東横線の車窓から見る人々に安らぎを与えるであろう。

指定地域:第1種住居専用地域・
     住居地域・準防火地域
敷地面積:2,279.21m2
建築面積:941.60m2
延床面積:4,777.60m2
構造/規模:RC(ラーメン)造/地下1階建・
      地上7階建・塔屋1階建
47戸









m-5