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遊食捜査館FBI

阿蘇の山並を眺望出来る熊本空港から市内へのアクセス道路第2空港線を西へ約10Kmの田園風景の中に、このアミューズメントレストラン「FBI」は、ぽつりとその姿を現わす。アメリカの禁酒法時代の再現をテーマとした遊ぴ心を誘発するアミューズメントレストランである。新築建物でありながら古煉瓦とその目地処理により歳月の封印を感じさせる。エントランスの重い扉を押し開けると、そこはもう別世界、暗闇のトンネルを進むと、前方に鉄板で覆われた赤い炎がゆらめく暖炉に到達し、幻想的な色彩が交差する異次元空間が出現する。鉄と煉瓦のダイナミックな空間、あらゆる席から見通せる世界最大のビールの煮沸釜がスポットライトを浴びてピンク色に輝いている。暮れなずむ夕陽に染まる摩天楼のもの悲しい壁画がその時代にタィムスリップさせる。夜のとばりが降りると照明を浴びて浮かび上がる煉瓦、トップライトからもれる一条の光が漆黒の空と屋根を際だたせその姿はまさしく幻想の世界である。飽食の時代が叫ばれて久しくそれが文化にまで高められようとする時、その空間は食文化の情報発信基地となり悠久なる時を呼び起こす空間となろう。当初のクライアントのショップコンセプトが明確であった事がこのデザインを決定した。

指定地域:指定なし
敷地面積:4,969.19m2
建築面積:818.53m2
延床面積:1,224.07m2
構造/規模:S(ラーメン)造/2階





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フランダースの館
京都から大阪の都心に出るか神戸へ出るかの分岐点である大阪高槻線の畑田の交差点に位置する。ヨーロッパ家具の輸入販売を業とする(株)木良久のショルームを兼ねたビルである。デザインするにあたりオーナーの日野口氏とべルギーのフランダース地方を旅し、ヨーロッパをイメージするデザインどした。敷地の形状から必然的に建物の平面が打出の小槌の形となり、その内外壁の大半は、フランダース地方で生産されるチョコレート色の煉瓦17万個を積み上げた鉄骨造レンガ造りの建物である。建築中は道行く人々は美術館と見まちがえたようでとても家具屋さんの建物とは見えなかったらしい。そのことでは建物の持つ広告としてのアイキャッチは成功し、今では街のランドマークとしての存在感を持ち合わせている。1階は車窓からのインパクトを考え真紅のストリップ階段が中央にすわり、2階以上は店舗となっている。屋上は将来的にはアウトサイドファニチャーの展示場として使われるようである。


指定地域:準工業地域
敷地面積:385.74m2
建築面積:218.15m2
延床面積:1,079.51m2
構造/規模:S(ラーメン)造/5階建・塔屋1階建




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苦楽園の塔
指定地域:近隣商業地域・指定なし
敷地面積:51.76m2
建築面積:40.42m2
延床面積:121.26m2
構造/規模:RC(ラーメン)造/3階建